ちょっとした骨組をさくっと計算したいとき、ありませんか?
簡単なモデルで力の流れを確認したい、でも応力解析プログラムはインストールされていない、そんな状況はありませんか?
今回は構造力学の勉強にもぴったりの応力解析ツール、MoFiを紹介します。
なお、MoFiは私が趣味で開発したツールです。無償で利用できますが、結果についての保証はいたしかねますのでご了承ください。不具合など発見した場合にはご連絡いただけますと幸いです。
MoFiの特徴
MoFiは以下のような特徴があります。
- インストール不要で、テキストエディタとWebブラウザがあれば計算できる
-
htmlファイル上に計算結果を埋め込める
-
htmlファイルなので入力データ、結果の応力図をWebで公開できる
さっそく使ってみます。
使ってみる
htmlファイルを作成します。
モデル情報を以下のように<div>内に記載します。class="mofi"となっているところが計算結果に置き換わります。
まずは実例をご覧ください。
HTMLファイル
計算結果
上記ファイルを保存し、Google Chrome などWebブラウザで開くと計算モデル図と計算結果の応力図が描かれます。
実行した例を以下に示します。一定時間アクセスがないとスリープ状態に入るため、数十秒間「computing ... 」の表示が出る場合があります。
このように、簡単にラーメンの応力解析が行えます。
モデル定義に関する解説
モデルの記述は以下のように記述します。
項目 | パラメータ | |||
Node | ID | X座標 | Y座標 | |
Boundary | ID | 水平境界条件 | 鉛直境界条件 | 回転境界条件 |
Member | 節点1 | 節点2 | I | A |
NodalLoad | ID | 水平荷重値 | 鉛直荷重値 | 回転荷重値 |
Node : 節点座標定義。
Boundary : 境界条件定義。Nodeで定義した節点のIDを参照し、当該節点の境界条件を記述します。0がフリー、1が固定です。
Member : 部材定義。始端、終端節点をIDで指定し、断面二次モーメント、断面積を記述します。
NodalLoad : 節点荷重。載荷する節点をIDで指定し、各方向の荷重値を記述する。水平方向は右方向が+、鉛直方向は下方向が+、回転方向は時計回りが+となります。
なお、結果の図に表記している数値はモーメントです。
いろんなモデルを解いてみる
いろいろなモデルを解いてみます。
教育やちょっとした解析的検証に便利に使えそうです。
HTMLファイルを書くのは面倒くさい人へ
簡単に試せるサイトを用意しました。
https://www4.kke.co.jp/resp/tool/mofiapp.html
最後に
ご要望などありましたら、コメントいただければできるだけ確認するようにしたいと思います。