免震層の歪みレベルに応じた固有値を計算したい

免震建物の設計においては、「いかに固有周期を長周期化するか」という点がひとつの重要な点になります。一方で免震層においては減衰性能も確保する必要があります。このため、鉛ダンパー(または鉛プラグ挿入型積層ゴム)や鋼材ダンパーを配置して履歴減衰でエネルギー吸収するということを行います。履歴減衰を生じさせるという場合には、免震層の歪に応じて剛性が変化するということになりますので固有周期が歪に応じて変化することになります。したがって、免震建物では、「どの程度の歪においてどの程度の固有周期(等価周期)になるか」といったことが応答性状を把握するうえで重要となります。

【ステップ】
1. 免震層をモデル化します。
2. 計算条件→免震層設計条件で「偏心率・固有周期計算用免震層想定変形」を設定します。
3. 固有値解析(質点系もしくは立体)まで計算実行します。
4. 質点系振動解析結果グラフ-「免震構造の刺激関数図」または立体振動解析結果グラフで「免震構造の固有モード図」を選択して固有モードを確認します。
5. 「計算・出力」→「免震設計計算書」の「3.固有値解析結果」で固有周期一覧を確認します。

8_isolation_eigen

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8_免震層の歪みレベルに応じた固有値を計算したい

今回使用したソフト RESP-D


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