Q. 免震部材の剛性倍率を大きくすると、免震層の変形は手計算結果と一致しない理由を教えてください。

水平加力時、手計算で免震部材の水平剛性を合計して求めた層剛性と外力の関係から算出した免震層の変形は解析結果と一致しない現象が起きました。

A.免震部材でのせん断力によって生じるモーメントを考慮している場合、そのような現象が起こりえます。

【免震層の変形は手計算結果と一致しない理由】

「計算条件」→「応力計算条件」→「応力条件2」にある免震部材のモデル化で「せん断力によって発生するモーメントを考慮する」にしている場合、免震部材が剛域付きせん断ばねとしてモデル化されています。

その際に、「計算条件」→「剛性計算条件」→「剛性計算条件5」にて、免震部材の水平剛性を大きく設定すると、基礎梁の剛性が十分でないと基礎梁の回転変形が大きく発生するため、手計算の免震層の単純なせん断変形より水平変形が大きくなっていると考えられます。

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