Q: 層跨ぎの間柱ダンパーにおいて初期応力を負担させないとエラーとなるのは何故ですか。
A: 長期応力を負担させない場合、長期において鉛直剛性を0として扱うのに対して、ダンパー接続節点に重量が存在することで不安定となるためです。
層跨ぎの間柱ダンパーをモデル化するには以下のように2本の柱を配置し、それぞれをダンパーで接続する方法によりモデルする必要があります。
この場合、通常の柱と同様にダンパーが取り付く間柱の両端節点には柱の重量が考慮されます。一方で間柱の長期応力負担タイプを「長期応力を負担しない」とした場合、プログラムとしては長期の解析において該当する柱の鉛直剛性を0とする仕様になっています。
このため、長期の解析において不安定となりエラーとなってしまいます。
層を跨ぐ間柱ダンパーを使う場合には、長期応力を負担させる必要があります。