RESP-MXマルチタワーモデル作成
RESP-MXを用いたマルチタワーモデル作成を紹介します。
作成モデル
下図のような、メインタワーAと中間層から枝分かれした2つのサブタワーB, Cを持つモデルを作成します。サブタワーBは最上層でメインタワーAとばねでつながっています。
パネル作成
下図の通りパネルを作成します。タワー毎に階重量パネルA, B, Cを作成し、それぞれに復元力特性パネルA, B, Cを配置します。マルチタワーの作成にはマルチタワーパネルの配置が必須となります。
タワー間を繋ぐばねは、任意ばねパネルで配置できます。
マルチタワーパネル
マルチタワーパネルではタワーの接続情報を設定します。「タワー接続指定」では接続元となるタワーの階重量パネルを「メイン階重量パネル」に指定し、接続層を選択します。枝分かれしたサブタワーの階重量パネルを「サブ階パネル」で指定します。
今回のモデルではタワーAの3FL層とタワーBを、タワーAの4FL層とタワーCの接続を設定しています。
また「タワーの減衰指定」でタワーごとに減衰指定が行えます。減衰指定は復元力特性パネル、マルチタワーパネル、解析条件パネルで設定することができ、以下の優先順位で値が採用されます。
- 復元力特性パネル
- マルチタワーパネル
- 解析条件パネル
今回のモデルではタワーCのみ個別に固有周期0.4秒に対して減衰3%を設定しています。
タワー間にまたがるばねの設定
タワー間にまたがるばねは、任意ばねパネルで設定できます。任意の層を自由につなぐことができます。
今回のモデルではタワーAの5FL層とタワーBのRFL層をばねでつないでいます。
おわりに
今回はマルチタワーモデルの作成例を紹介しました。次回は別のマルチタワーモデルを用いて東京都庁の様なモデルの作成を紹介したいと思います。
今回使用したソフト RESP-MX
RESP-MXを試したい方は、以下の試供版フォームからお申込みいただけます。